違いの分かる男~スロバキアとスロベニアついでにマルタ

マルタ#29/編集後記

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似ているもの、これを見分けるというか、頭を整理する上で、一番手っ取り早い方法は、それぞれの特徴であったり、それぞれが他とどのような関係を持っているかを知るという方法だと思う。

昔、「違いの分かる男、ゴールドブレンド」というネスカフェのCMが頻繁に流れていて、あれで野口健という人や、アルピニストという職業を覚えた。

男女差別かのようなこの言葉のせいか、いつしかこのCMを見かけることは無くなってしまったが、未だにネスカフェのコーヒーを見ると、ダバダ~♪という曲が頭の中で奏でられる。

あのCMでは、この音楽と、アルピニストという聞きなれない言葉の印象が、小生の記憶野にこびり付いているのだろう。

横文字、もっと言えばカタカナに弱い小生にとっては、国の名前を覚えるのも一苦労である。ましてや、似ている名前であれば、尚更である。

しかし、一度訪れて記憶に刻み込めば、なかなか忘れることはできないだろうし、忘れかけても「思い出す」ことができるだろう。

その国について、本やインターネットで知識を得れば、記憶することが可能であろうが、実際に訪問することで、より深く記憶できるはずだ。

なにせ、視覚、嗅覚、味覚、触覚、温度感覚と、多様な感覚を総動員している数十時間をもってすれば、国名を区分するくらいは容易いはずだ、という考えに基づき、旅行する「違いの分かる男」シリーズだ。

今回は、スロバキアとスロヴェニア。スロバキアは、チェコと一緒に覚えるので、あまり間違わなそうではあるが、やはり近場ということもあり、間違えてしまいそうであるし、スロヴェニアのイメージなど全くない。

ということで、スロバキアとスロヴェニアに行くことにしたので、その近所で行ったことがないマルタに寄って帰ってくることにした。やはりマルタが一番観光地として整備されていて、旅行者フレンドリーである。

しかし、旅の楽しみの一つは、その目的地を定め、目的地にたどり着くまでのドキドキ感。この点では、スロヴェニアの方が良く、スロバキアの方が更に良い。

観光地は、どこも似たような雰囲気になりがちであり、「違いの分かる男」になるには遠回りになってしまいかねない。とはいえ、その小さな違いに気づく力を身に着けることで、「違いの分かる男」にまた一歩近づいていくのだと、そう思う。

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