なんとなく、一度は行ってみたいと思うところ、マチュピチュ。日本からは遠いうえ、標高が高いことから、それなりに体力がある内に行っておきたいと思っていたこの場所。
案外簡単に行けるので、時間が取れれば、早めに行っておくことをお勧めします。
目次
旅のはじめはクスコから
マチュピチュにアクセスするなら、一番手っ取り早く楽なのが、空港からクスコという都市からのアクセス。
このクスコは、標高3,400mと、マチュピチュの2,430mよりさらに標高が高いため、むしろクスコで高山病になってしまうリスクもあり、クスコを経由しないツアーも組まれていますが、個人旅行では難易度が高そうなので、高山病の薬を服用して、王道のクスコ経由で行ってきました。
クスコの空港にアプローチする機窓を眺めていると、高度を下げるというより、高台が近づいてくるような印象。しかも、周りを山々が取り囲んでいるため、低空飛行でアプローチするような怖さがあります。
クスコから列車の旅
クスコからは、ペルーレイルで、一路マチュピチュへ。
列車はゆっくりと、スイッチバックをしたりしながら、川沿いをどんどん下っていきます。
途中寝てしまいましたが、起きると車窓は山合の緑豊かなものになっており、テンションが上がります。
アルパカを食べる!
日本を離れてからベッドで寝ずにマチュピチュ村までやってきたので、この日は早めの夕食を食べに、ホテルからほど近い Julian Restaurantへ。
店長さん的なスタッフは、阪神タイガースが好きなんだとか。日本の選手で注目してるのが前田(智徳ではなく健太)とのこと。YouTubeで見始めて阪神にハマったということです。ちょいちょい日本語入れてくるのが笑顔を誘います。
この日は、なかなかお目にかかることのないアルパカの肉を注文。香草が少し強い気もしたものの、美味しい。人生初アルパカでしたが、ラムと牛肉の間のような感じ。また食べたくなる一品。
いよいよ遺跡に!
マチュピチュ村からバスで九十九折りを延々と登っていくこと30分、遺跡の入り口に到着です。
遺跡の入口からしばらくは階段が続き、マチュピチュ感はありません。大した距離ではないのですが、長距離移動の疲れに加え空気が薄いせいか、かなり息が上がります。
しばらく歩くと開けたところに出て、マチュピチュに来ていたことを思い出します。
こんな感じなところを登りきると、、、
よく写真や映像で見るマチュピチュ遺跡の光景です!!!
山々の景色も綺麗で、遠路はるばる来たなぁ~と感慨もひとしおです。ほとんど飛行機で座ってただけですが(笑)
遺跡の中は見て回れます。こんな山の上にこれだけの建造物を作るとは、大変な欲望があったのでしょう。建築技術も高そうで、見応えあります。
一通り回ると、もう一度見たくなりますが、所々に係員がいて、戻ることは許してくれません。後悔のないようじっくり回るか、二回目を狙うか。小生は悪天候に備えて2日分予約していたので、翌日も訪問することに。
ワイナピチュ登頂!
今日はマチュピチュ遺跡の横にあるワイナピチュ山を登ります!
ワイナピチュは、チケットに入場可能時刻が一時間単位で定められているので、その間に入場口に到着する必要があります。
遺跡の入口から一番遠い場所にあるので、呑気に遺跡を見ていると、遅れかねません。入場後あまり時間がない場合は、最短ルートで行くことができるので、門番みたいな人に、「ワイナピチュ」と言えば柵の扉を開けて近道を通してくれます。
霧が出ていた上に、前日に遺跡を堪能していたので、あまり遺跡を見てまわらずに向かったら、早く着きすぎて困ってしまいました。
さて入口でチェックインすると、なだらかな道を経て下り坂。その後、小山を越えねばならず、一気に上り坂で、すぐさま下り坂。
その後は永遠上りである。
階段などは歩きやすさはあまり考慮されておらず、疲れた足だと躓きそう。
日頃の運動不足に標高も手伝って、息が続かず、休み休み登ることに。
途中は落ちたら死んじゃいそうなところが多いものの、意外と死にそうになってる人は見かけませんでした。
死にそうな思いで頂上付近に到着すると、遺跡が一望出来るだけでなく、山々の美しい景色が楽しめ、軽い登山の感覚です。
頂上はみんな休憩していて混雑ぎみ。
下山は、上りに比べて楽ではあるものの、帰路限定の狭い岩の間を通りぬけたり(あの大柄な人々がどうすり抜けたのか不思議)、狭い階段を下りなければならず、油断大敵です。
クスコ街歩き
最大のクライマックスを終えてしまうと、もはや空気の薄い街を縦横無尽に歩き回る気力は残っておらず、軽~く散歩をすることに。
全体的に茶色い町は、メキシコシティの旧市街に雰囲気が似てる気がします。どれも似た建物に見えてしまいますが、装飾はしっかりしており、見応えがあると思います。
Trip Advisorリマ1位の店でランチ!
宿泊していたホテルから徒歩で行けるレストランを調べていたら、Trip Advisorでリマ市内1位の店があるではないですか!ということで、行ってみました。
お店はモダンな外装・内装で、木をふんだんに使用した落ち着いた開放的な雰囲気。
英語を話せるスタッフが少ない様子で、話せても苦手みたいでした。親近感(笑)
店内は解放感ある明るい雰囲気。
鴨肉と味付きライスのプレートを注文しました。
最初に出てくるパンがかなり美味しい。ずっと食べていたくなるレベル。
メインディッシュは、流石に美味しい。
柔らかいものの、歯応えを残し、しっかりと味わうことができる。周りのソースも無くなるまで食べたくなる美味しさ。
さすがリマで一位を取るだけのことはあります。
リマ街歩き
シェラトンの目の前は、最高裁判所。散策はここから始まります。
リマ旧市街は、植民地時代を想起させる建物が至る所にあり、他の南米諸国同様、スペインの偉大さを感じさせてくれます。
政府宮殿前には警備が多いですが、ホワイトハウスより近づきやすい感じです。
結び
今回の旅行は、マチュピチュに行く、只それだけを目的にする珍しいものでした。それゆえ、クライマックスが過ぎ去ると、消化試合にも似た感覚で旅行が続くという結果になってしまい、投入した労力や費用を考慮すると、イマイチ満足感が得られない旅になってしまったのが非常に残念です。
しかしながら、一度は行ってみたいと長らく思っていたマチュピチュに行けたことは、天候に恵まれたこともあり、大変良い思い出となりました。さらに、この旅行で得られた感情は、今後の旅先を考える際に、得られるであろう感情の高揚を予想する良い参考になると思いました。
小生とペルーとの関係は実はかなり古く、小学生がその起源です。
コンドルは飛んで行くという曲を演奏するよう指導された読者の方も多いかと思いますが、小生が初めて友達になった外国籍の人がペルー人でした。確か日系3世だったかで、少し日本人風でしたが家族とはスペインで話していました。当時は何語かはあまり理解していなかったと思いますが音はスペイン語風だった記憶は残っています。
彼とはクラスが一緒になって親しくなりました。彼は体が大きく、正にガキ大将って感じだったこともあり、いわゆる陰湿さのないいじめっ子でして、皆に恐れられていた訳です。しかしどういう訳か、小生はいじめられることもなく、むしろ折に触れ、彼の置かれた境遇、辛さを聞いたり、孤独感を感じとってました。彼とのこうした経験が、小生の「人の見方」をそれ以前より深く、多面的にしてくれたと思います。
20年も前の忘れかけていた記憶を呼び起こしてくれたペルー。500年前の歴史を未だに謎のベールに包み続けるペルー。胸が高鳴ります。