訪問日:2020/10/17
別府といえば温泉。特に鉄輪温泉の地獄は有名でしょう。
今回は、関サバと関アジのオーバーラップする時期に、観光業の経営者のお話を聞きに、行って来ました。
地獄巡り、最初の地獄は、海地獄。
ここは地獄の中でも一番金を掛けてる感じがします。チケット売場もしっかりした茅葺き屋根の建屋。
入場口をくぐると、地獄の前に天国を模した池。周りを小山に囲まれた池は、緑に溢れ、奥の地獄の業火から立ち込める湯気もいい感じ。
天国と地獄との間には建物があり、一階はお土産売場、二階は歴史館?になってます。
ここで、別府の歴史を学ぶことができます。文字を読むのが苦手な小生は通りすぎてしまいそうですが、今回はガイドしてくれる方がいたので、色々と教えてもらいました。
温泉のお湯は、およそ50年前の雨水が地下に染み込んで地下で熱せられて噴き出してくるのだそう。あんまり考えたこともないですが、温泉に入りながら、1980 年の雨かぁと、雨雨降れ降れもっと降れ~♪(「雨の慕情」)と口ずさみそうになってきますよね。
ちなみに、バスガイド付観光バスは別府が日本初だったようです。
海地獄は、コバルトブルーに輝く、地獄の中では天国チックなカラーリングです。なんだか氷河湖のよう。
色の違いは、含有物質の光反射の屈折率が影響しているようです。近場でも結構成分が異なるんですねぇ。
海地獄のお隣には、鬼石坊主地獄。
こちらは、泥水がぶくぶくしてる感じで迫力はないですが、地獄感は強めです。
こちらには足湯があります。
小生の関心事は屋根部分が、湾曲してること。断面図が、() みたいな形になっていてオシャレだなぁと眺めておりました。
ここには鬼石の湯という温泉施設が併設されていませので、ここてひとっ風呂。
それほど大きい訳ではありませんが、内湯と露天風呂に加えて、露天風呂の2階に露天風呂があります!
なんだか秘密基地っぽくてウキウキしますよ。山がもっと見えたら最高ですが、木の配置もなかなかで、木製の湯船とともに森林浴気分も味わえます。
2階建てといっても、長方形の湯船がL字に配置され、若干ずらしてあるので、1階でも解放感ある露天風呂が楽しめます。
オススメです。
白池地獄
海地獄を少し白濁させた感じです。
次の目的地、血の池地獄は少し離れたところにあるので、地獄巡り通りからみゆき坂を下り、鉄輪をお散歩です。
狭い坂道が入り組んでいて、小生好みの街!
浸かるお風呂だけでなく、蒸し湯も。いわゆるサウナみたいなものかと。
別府を温泉地にしたのは、一遍上人が大きく影響してるのだとか。
地面からもくもく湯気が出ていて、温泉地っぽさが。
この辺りは、観光地になる前は湯治の人々が多く、貸間という寝床を長期間借りて、街中の温泉に入り、蒸気で蒸して食事をするというスタイルだったのだとか。結構、無料の温泉が点在しており、安価に長期滞在を楽しめそうでした。
血の池地獄
読んで字のごとく、真っ赤な池を擁する血の池地獄。一番、地獄絵図を具現化した感じ。
竜巻地獄
血の池地獄のお隣は竜巻地獄。
この竜巻️とは、間欠泉のこと。
到着した時に丁度噴出していて、急いで行くように指示されまして、奥に進むと、バンバン噴出してました。
ここの間欠泉は、周りに飛び散らないよう、石造りのカバーがしてあり、世界屈指の間欠泉なのに勿体ない気がします。ただ、天井に直撃する音で、その威力を感じることも出来るので、その観点では秀でているのかもしれません。
そうこうしていると17時をまわり、地獄も門を閉ざす時刻になりましたので、一時間に2本もある路線バスに乗り、最寄の亀川駅へ。
2面3線のなかなか立派な駅。
別府・大分方面への列車を待ちながら、ソニックが上下線共に通過するのを眺めます。
小生が利用する普通電車は、懐かしの国鉄近郊型です。
4人ボックス席を一人で占有していましたが、別府~大分間は、帰宅ラッシュなのか、割りと込み合っていて、一応インフラとしての役割を果たしていることを確認できました。
大分駅は結構立派で、アミュプラザ(東日本でいうところのアトレですね)もあり、屋上には遊具みたいなのや、重塔みたいな建築物があったりと、人が集まる場所になっているようです。