【ストラホフ修道院 Strahovsky Klaster】
王宮から少し上に上ったところにあるストラホフ修道院。
その入口は、堅く閉ざされていた…。
えーっ!?汗かいて坂上ってきたのに。と思ったら、昼休みを取っていたようです。昼休みが終わるまで、しばしベンチで待つことに。
開館少し前に、入口に並ぶと、私の前には、小学生くらいの少年二人の家族連れ。
二人とも『ザ・シンプソンズ』のTシャツを着ていた。なぜお兄ちゃんはアープーのシャツを選んだのだろうか。う~ん、いい人だとは思うけど、不思議なチョイス。
二人は、僕を見た後こそこそ話し、また僕を見る。すると、弟の方がカンフーっぽい動きを見せてくれた。なるほど、私をカンフーの達人か、空手の師範代だと思ったのだろう。お兄ちゃんの方は、私の反撃を恐れて、弟に止めるよう忠告しているようだった。もちろん、私は彼らの父親のゴツさを恐れて、変な動きは避けておいたのは、言うまでもない。
さて、ここには、ウィーンの国立図書館に負けないくらい素敵な図書室がある。
しかも、図書室だけではなく、神学の間と呼ばれるゴテゴテな部屋も。
これは圧巻。本を読むには落着かなそうだけど。
ちなみに、ここは写真を撮るためには、別途写真代を払わなくてはなりません。
大した金額ではないので、だいたいみんな写真を撮っているのですが、どんなところでも中国人と思しき集団が存在感を放っているのは、ここも同じ。
群れで、大きな声の中国語でおしゃべりをし、横入りして写真を撮っている彼ら。
しかし、周囲を苛立たせるのは、中国人だけでなかったのです。
私の少し前を歩いていた大学生くらいだろうか、その日本人のグループは、幅2mもない神学の間の入口で写真を撮ったあと、カメラの液晶を見ながら、「CGみた~い」ときゃっきゃと騒いでいる。この部屋の入り口は小さく、そこからしか中が見えないのにもかかわらず。
後ろで待っているゲルマン系のおじさまは明らかに少しイラッとしていた様子。
少し離れて盛り上がる方がほうがいいよね。ドイツ人は怒らせたくないし。
ただ、そもそもここは修道院だということは、忘れてはいけないと思うのです。お静かに。
【オススメBGM♪Johannes Brahms 「交響曲第1番 第4楽章」】