目次
こんな人にオススメ!
- 身体への負担は極力小さい方が良い!
- 少しでも広い方が良い!
- 最新の技術よりも信頼性の高い技術が使われてる方が安心!
- 最新の機材が好き!
どんな機体?
大型機のリプレースを狙った機体。
双発機(エンジンが2つ付いた飛行機)で最大のB777型機が独占してきた市場を奪うために作られたといっても過言ではありません。
かつてA340で狙ったものの、経済性の観点でB777に完敗したリベンジマッチ。実際、多くの航空会社はB777をA350でリプレースし始めています。
B777-8,-9だと巨大すぎて…という航空会社も多いと思うので、そういうところに刺さっているのだと思います。また、B777-8,-9の開発が順調に遅れていることも、この傾向を後押ししてしまっているのかなと思います。
特徴は?
機内が広い
A330より機内の幅が広くなっています。ライバルと言われることもあるB787よりも広いです。
また、機体断面が真円ではなく縦長の楕円になっているため、壁面がわりと真っ直ぐなので、A330のような圧迫感がありません。
気圧が高くて快適
以前は、高度8,000フィートレベルまでしか与圧ていなかったものが、A350は6,000フィートレベルまで与圧できます。
これにより、むくみや耳詰まりが軽減されるなど、身体への負担が比較的小さく済みます。
静か
新型エンジンによって、かなり騒音が軽減されています。
窓が大きい
いままでのどのエアバス機よりも大きな窓です。
バリエーションとスペック比較表
乗客にとっては、何の違いもありませんが、A350には、-900、-1000、-900ULRの3つのバリエーションがあります。
座席数や航続距離が異なりますので、投入される路線に差が出てくるかと思います。
-900 | ULR | -1000 | |
座席数(標準) | 300-350 | 173 | 350-410 |
座席数(最大) | 440 | 440 | 440 |
客室幅 | 561cm | 561cm | 561cm |
航続距離 | 15,000km | 18,000km | 16,100km |
最大離陸重量 | 280t | 319t | |
最大着陸重量 | 207t | 236t | |
最大ペイロード | 53.3t | 68t | |
巡航速度 | マッハ0.85 | マッハ0.85 | |
貨物容量(LD3) | 36 | 36 | 44 |
エンジン | RR TrentXWB | RR TrentXWB | RR TrentXWB |
ライバルとなる機体
座席数で比べると
A350-900のライバルはB787-10、A350-1000のライバルはB777-8となります。
標準 | 非常口 | |
A330-800 | 220-260 | 406 |
B787-8 | 242 | 381 |
A330-900 | 260-300 | 460 |
B787-9 | 290 | 420 |
B777-200 | 305 | 440 |
B787-10 | 330 | 440 |
A350-900 | 300-350 | 440 |
A350-1000 | 350-410 | 440 |
B777-300ER | 365 | 550 |
B777-8 | 384 | |
B777-9 | 426 |
航続距離で比べると
カタログスペックで見ると、A350-900とA350-1000は、B777-9よりは長距離を飛べ、B787-8よりは飛べないという感じです。
ただし、A350-900ULRが、B787より長距離を飛べ、B777-8に肉薄しています。
B787-10 | 11,910 |
A330-900 | 13,334 |
B777-9 | 13,500 |
A350-1000 | 14,800 |
A350-900 | 15,000 |
A330-800 | 15,094 |
B787-8 | 15,200 |
B787-9 | 15,750 |
A350-900ULR | 16,100 |
B777-8 | 16,170 |
総合すると
これらを総合すると、A350のライバルは、B777シリーズであると言えます。
A350を運航しているエアラインは?
30以上のエアラインがA350を運航しています。
日本路線では、JALが羽田発着の国内幹線に投入していますし、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空、タイ国際航空、チャイナエアライン、ベトナム航空、アシアナ航空、マレーシア航空、デルタ航空、ルフトハンザドイツ航空、フィンエアー、カタール航空も投入しています。