「大事な、大事な、アタックチャ~ンス!」
児玉清氏の軽妙な司会で、おそらく日本で最も知的水準の高いクイズ番組として君臨する『パネルクイズアタック25』。児玉氏が亡くなった今でも、番組は継続している。
少年時代、あの番組を見てると、ほとんど知らないことを、次々と一般人が答えて行く、知的好奇心をくすぐるクイズ番組だった。今もなお、答えの意味も分からない問題にお目にかかれる番組だと思う。
その番組の優勝商品は、「海外旅行挑戦権」。海外旅行ではなく、あくまで「挑戦権」。最後のクイズに答えられないと、海外旅行は貰えない。あの番組自体が、商品というより、栄誉を重んじる雰囲気があったので、あの形式でも良かったのだろう。
私が学生だったころ、この海外旅行が、「オーストリアの旅」。この番組の前に放送しているのが『新婚さんいらっしゃい』。ずっと、おバカなお話をした後にハワイの旅を神経衰弱で当てるだけだったのに対し、児玉さんの「挑戦権かくと~く!」のコールに続くクイズに正解すれば、確実に音楽の都ウィーン行けるところが、さすがだなと深く考えることもなく感じていたものだ。
そんなこともあり、ウィーンに行くのはなんとなく、Sophisticated(洗練された)なイメージが私にはあった。
高校生~大学生の頃は、カリフォルニアやフロリダに憧れていたので(後にこれは大間違いであったことを痛感するが)、あまりヨーロッパ、ましてやウィーンなどに殆ど感心を示さなかった。
そんな状態で月日が流れ、2012年、NHKの言うところの大型連休が、9日間という本格的な大型連休になったのを期に、遠くに行こうと思い立った。その候補としては、やはり筆頭は、中南米、トルコ、ヨーロッパとなる。しかし、中南米は、移動に時間がかかる上に、時差(自転方向)、マフィアの活躍を見ると、期待度が下がってしまう。一方、トルコは、5連休に1日追加するのでもOKな気がする。ヨーロッパなら、2カ国周れる。ということで欧州に決まり、欧州なら、まがりなりにも冷戦研究を専門にしていたので東欧かな?と思うが、やはり「大事な大事な旅行のチャーンス!」なら、ウィーンでしょ、となるののは、もはや必然。
しかも、航空券を予約しようと思ったときに一番安い運賃は、フランクフルト乗り継ぎ。そう、「ボーイング787で行くウィーンの旅」が出来るじゃないか!小生の収入からすると高価な旅行かもしれないが、一度くらいはいいだろうということで(なぜプラハにも行くのかは、プラハの回でお話しすることにして。)、いざウィーンへ!
【オススメBGM♪山口百恵「いい日旅立ち」】