【王宮庭園 Burggarten】
ぐるりと回って王宮の裏側へ。ここは広い公園になっている。
この起伏がある原っぱでは、いろいろ入れたバスケットを持ち込んだカップルや、学生が本を読んだり、話をしながら、日向ぼっこしていた。欧米かっ!って感じの素敵な光景。
それにしても暑い。私だけではなく、やはりウィーンの人も暑いのか、水着で寝転がっている人が大量に。海もないとはいえ、王宮の裏庭がこんなことになるとは…。
決して皇居前広場や御所では見られない光景だなぁと思う。
新王宮の右翼にある民俗学博物館の裏あたりには、モーツァルト像がある。
公園の外にでるとゲーテさんがお座りあそばされております。
【美術史博物館 Kunsthistorisches Museum】
王宮からトラムの通りを挟んで反対側に鎮座するマリア・テレジア像。
その像を中心に対称に建てられた建築物、それが自然史博物館と美術史博物館。
私のお目当ては、美術史博物館。
外観は、ウィーンにあっては普通な感じ。
博物館=帝国主義のシロモノと思っている私にとっては、かつて栄華を極めた帝国なら、さぞ立派な博物館なのだろうと期待が高まる。
美術史博物館の入場料は、新王宮・宝物殿共通で€18。
一方、年間パスポートが€29。なんと!
ウィーンの人は、音楽を始め、芸術に対して、かなり大きな寛容さで、門戸を広げているようである。ウィーン在住なら年間パスを買うのは避けられそうに無い。
中に入ると、綺麗なエントランスのドームがお出迎え。
そして階段を上がると、石造が待ち構え、目を上に向けると天井絵が広がる。
これだけでもなかなか。さらに上に進むと、様々な絵画が飾られている。
美術館の中で贋作を描くおじさん発見。
多くの建物が美しい天井を兼ね備えているが、この博物館もなかなか。外の空より、天が見えるって感じがする。
この博物館の中でも特に古代の展示エリアが秀逸。
展示物もさることながら、見せ方が面白い。このエリアはオシャレに決めている。
古代というと石が多いと思っていたが、意外と木製の遺物が多かった。
コーナーとコーナーを繋ぐのは、展示施設を作るものとして、結構悩ましい課題。
このコーナーでは、隣の部屋から見ると、床に影が!
そして隣の部屋に入ると、杖が登場!
まさにレイダース失われた聖櫃を思い出させる一幕。
この像を見る際、ただ立ってみるだけでなく、この写真のような視点でみることを促すかのように椅子が置いてある。
このエリアの見せ方は、妙に凝っているわけではないが、素敵。これぞ“センスが良い”なのだと思ったものです。
で、この博物館最大の特徴の一つが、カフェが中にあることだと思う。
それがこれ。
スゲーと言ってしまいそうなカフェである。
私が座った席の隣には、Teenagerにもならないであろう少女二人が一つのケーキを貪る。洒落た駄菓子屋気分なのかもしれない。オシャレ。
頼もうにもウェイターは一向に来てくれない。呼ぶと、ちょっと待ってよのジェスチャーをして誰も近づかない。しょうがないので、写真をとったりして休憩を続ける。
しばらくすると、ウェイターがやってきたので、Winer Cofee(€3.8)とKlimttarte(€4)を注文。カフェの雰囲気からすると安い気がしますよね。
いずれも美味しく頂きました。ちょっとお茶をしにここに来れたら、いいだろうなぁと思ってしまう。ウィーンに住みたいな。
【オススメBGM♪Ludwig van Beethoven 交響曲 第7番 第1楽章】